切迫流産〜初期流産

このカテゴリーにするのも変だけれども。
苦手な方はスルーをお願いします。ちょっと長いです。

初診

陽性が出たが慌てて病院に行くこともないと思い、推定6週頃産院に行った。小さな胎嚢が確認できた。「4週後半〜5週くらいですね」…あれ?なんか成長遅い?まあ、誤差だよね、と深く気にせず。
その頃ひいていた風邪の影響か、ひどい下痢をしていたのでビオフェルミンをもらって帰宅。今から思うと下痢も何か予兆だったのかも。

2回目の診察

それから1週間たたずに出血。最初はいわゆる茶オリ、次第にピンク〜暗赤色。量はおりものシートで間に合うくらい。びびって、ネットで調べまくるも当然良い情報も悪い情報もあり、いちいち一喜一憂。
翌日の診察で胎嚢はちゃんと成長しており、点のような小さな卵黄嚢も確認できた。
出血はわずかだったので、数日で治まるだろうとの見立て。特に安静指示も出ず、気をつけながら普通に生活して良いと言われ安心して帰ってきた。止血剤2種類処方。

3回目の診察

薬を飲み普通に生活するも出血止まらず。ただずっと出っぱなしではなく昼〜夜にかけて時々出る感じ。トイレ行くたびハラハラした。
正直、妊娠が分かってからも上の子にかかりきりでお腹のことは忘れてることが多く、2人目ならこんなもんだよね〜と思っていた。出血してからはお腹のことが頭から離れることはなく、まるで罰があたったかのようだった。

数日経っても止まる気配がなく、一人目を産んだ総合病院の産科に駆け込んだ。出血はやはりひどくはないが、安静の指示。仕事も休んだほうがよいと。止血剤に加えて張り止め処方。
胎嚢は成長していたが、袋の中身は見えなかった。親切な先生で、「おめでとうございます」に加え早々と予定日まで教えてくれたが、いくら何でもまだ早いだろう。
その日は仕事を休み安静に過ごし、落ち着いたので翌日から出勤。案の定またすぐ出血した。

なるべく安定してから…と思い親にもまだ報告してなかったが、状況が厳しくなったので助力を頼んだ。子供のお迎え、抱っこなどは代ってくれることになった。
母も昔同じような経験があり、そのとき祖母に言われたそうだ。
「生まれてくる命であればちゃんと生まれてくる。最後まで入院になってもいいから、授かった命を大切に」
万一入院と言われても子供の世話があるから無理…と思っていたが、安心した。

下腹部痛

数日間は悶々としながら出社。
週末休みの2日間、子供を預かってもらいめいっぱい安静にして過ごした。トイレと食事以外寝たきり。天気もよく桜が満開の時期だったから、外に出られないのはかなり気が滅入った。
それなのに出血は収まるどころか少しずつ増えていた。安静にしてももう駄目なのかもしれない…と知恵袋で関連事項を調べまくり、余計不安になったり少し安心したり。


それでもまだ「腹痛はないから大丈夫」と気持ちを励ましていたが、じわりと痛みが出てきた。
最初は「なんとなく痛いような」程度の違和感、次第に寒気とはっきりした痛みに。なんか覚えのある痛みで、内膜症の手術を受ける前のひどかった時の生理痛に似ていた。そして、あれにも似ていた。陣痛。
痛みの程度はたいしたことないが、子宮が収縮しているのが分かるような嫌な痛みだった。当然痛み止めは飲めないからひたすら温めたり、ストレッチで腰のあたりをほぐしてまぎらした。
毎日夕方から痛みだし、夜9時くらいにはいつも治まった。

4回目の診察

推定8週の診察日。おそらく自宅安静になるであろう事を上司には報告し、仕事はキリのいい所まで済ませておいた。

超音波の結果、一応成長はしていた。点のように小さい卵黄嚢?も見える。でもやっぱりおかしい。成長遅い。袋は1日に1mmも成長していない。
そもそも、8週で心拍確認できないというのはかなりやばいのでは。
希望は捨てたくないが悪い考えばかり浮かぶ。

そして、主治医には仕事に行っていたことを叱られた。薬は補助的なもの、安静にしなければ出血は止まらないと。優しい先生だが指示を守らない患者には厳しかった。
次回で成長していなかったら流産になるかもしれないとも。
2週間安静の診断書を出してもらい、勤務先に休暇を申請して安静生活に入った。

処置

寝て過ごしたがやはり出血は止まらず、少しづつ量も増えていた。まだ生理2日目ほどじゃないし…と思ってみても、悪い状況なのは嫌でも分かり、気が滅入る一方。変な話、だんだん覚悟もできていた。
子供の相手もしてやれず、枕元で遊ばせたりDVDを見せたり絵本を読んだりで毎日ごまかした。
診察の2日後、起きると違和感。出血は2日目くらいになっていた。とうとう来たか…と思った。トイレではレバー状の塊も出た。塊まで見るともう不思議と気持ちがすとんと落ち着き、子供を保育園に送りそのまま病院へ。

超音波で見るともう袋は見えなかった。大きめの塊が子宮の出口に引っかかってるので、取り除きますと言われた。こういうの、麻酔なしで処置されるのは調べて知ってたけど、さすがにうろたえた。「いっ今ですか?」「はい、今ここで」
そのままなにやら器具を入れられ、かちゃかちゃと処置…見えないから詳細は分からない。「痛かったら言ってください」と歯医者のようなことを言われるが、途中でやめられても困るので深呼吸をして耐えた。2〜3分で済んだと思う。終われば痛みは全くなくなった。一応この処置は手術のうちに入るそうだ。
あとで、ビンに入った組織を見せられた。胎嚢も入っているのだろう。異常な流産でなかったか調べるために病理検査にまわされた。

残りの組織は収縮剤を飲んで出すことになった。
「全部麻酔なしで出したら痛みで気絶するからね」わぁぁ勘弁。

もう安静にしなくていいんだ、薬も酒も飲めるんだ…とか、どうして行ってしまったんだろう…とか、心拍が確認できる前でまだ良かったのだ、とか麻酔なし手術なんて自分武勇伝、とかごちゃごちゃ考えた。
こういう結果にはなったが、来てくれて本当に良かった、とも思った。

その後

収縮剤、痛み止め、抗生剤を飲んで過ごした。当日はなんともなかったのに3日目にきつめの腹痛、大量の出血があった。トイレに行くと、ちょっとびっくりするような大きな塊も。胎盤の一部だと思われる。
それからは次第に出血は減り10日後までには完全に止まった。

仕事は結局4日ほどしか休まなかったが、出社するとsみんな心配してくれて申し訳ないくらいだった。もっと早く休ませてあげれば良かったと言われたが、どれだけ安静にしても結果は同じだったと思う。仕方ないよ、受精卵のどこかにエラーがあったんだ。

1週間後の診察でほぼ子宮内はきれいになり、検査結果も異常はなく、これで通院終了。
授かれば無事産まれるものと漠然と思っていた自分にはよい薬になりました。授かるも産まれるも成長するも、当たり前のことではなかったんだね。