マリインスキーバレエ「白鳥の湖」

オデット/オディール:ヴィクトリア・テリョーシキナ
ジークフリート王子:エフゲニー・イワンチェンコ
道化:アレクセイ・ネドヴィガ
ロットバルト:アレクサンドル・ロマンチコフ


2年ぶりくらいでバレエ鑑賞しました。途中で具合悪くなったら困ると思って最後列通路側にしたのだけど、思ったほど遠くもなく全体がよく見えて案外良かった。1幕70分2幕40分3幕20分、長かったはずなのに長く感じなかった。周辺ちらほら空席だったのがもったいない。
冒頭、重力を感じさせないような、頂点からまだグワッと浮き上がるみたいなジャンプで引込まれた。

前TVで見たときは、1幕2場の白鳥コールドが好きで何度も繰り返し見たんだけど、今回気に入ったのは2幕。オディール登場場面の鮮やかさときたらないですね。オデットと同じ人とは思えないほど艶があって魅力的だった。黒に赤の入った衣裳も一番素敵だった。
閣下みたいなメイクのロットバルトも私は好きだ。
もちろん群舞も素晴らしかった。体型から角度までぴったり揃って、全くスキのない群舞は始めて見たと思う。小さな白鳥は小柄な人、大きな白鳥は背の高い人で揃えてるのかな。
道化はひときわ大きな拍手もらってたけど、もっと存在感あっても良かったような。期待が大きすぎたのか。王子はもうとにかく落ち着いて安定してるって印象。

舞台の奥に人が立ってると、そのまま背景に溶け込んだように見えるセットも素敵だった。湖面を滑る白鳥も。影が写ってるのはどうやってるんだろう。
トロンボーンがたまにやかましかったのを除けば、オケも心地良かったです。カーテンコールでロットバルトがペコっと頭を下げてたのがかわいかった。おじぎする悪魔。