入院3日目(術後1日目)

AM6:00

ウトウト〜としたまま待望の朝を迎える。まだ腹の傷が痛くて、今日中に立って歩けるようになるとは到底思えない。尿管に違和感なくなったのが救い。看護師さんが顔を拭き、寝たままでうがいをさせてくれた。採血1本。痛み止めももう一度入れてもらう。我慢は良くない。

AM7:00

朝食時間。この朝から水飲んでもOKのはずだけど、何も言われないので我慢する。ひたすらウトウトしていた。この間、看護師さんがひっきりなしに来て点滴の交換などのお世話をしてくれた。
昨日の麻酔科医の先生が様子を見に来てくれる。やっぱりとても若い先生で、指導医らしき先輩を連れている。喉がガラガラで声が出ないことをうったえたが、じき治るとのこと。ひたすら眠い件についても質問すれば良かった。おそらく全身麻酔の影響でこんなに眠かったのだと思う。相当頑固なウトウトだった。

AM9:00

母が様子を見にきてくれたが、あいかわらずウトウトと眠いのでろくに会話せず。みかんを差し入れしてくれたのに、絶食中だからいらん!と1つしかもらわなかった。翌日にはあっさり食欲復活したから、もっともらっておけばよかったと思った。

AM10:00

今日の担当看護師もDさん。そろそろ上体を起こすように言われる。痛くて絶対ムリー!と思ってたのに、ベッドの角度を変えて高さも下げ、両側に手すりを出してもらうと腕の力でどうにか起きあがれた!しばらくベッドに座って足をぶらぶらさせ、感覚をとりもどす。
そしてついに水分解禁!ペットボトルのお茶をこわごわ飲む。まだ歩けないのにトイレ近くなったら困る、と思って少ししか飲まなかったが、尿管入ってるからいらん心配ではある。水分がとれたから、点滴は今ので終了。

AM11:00

最後の点滴が終了、管がとれる。「そろそろ歩いてみましょうか」と言われる。点滴のスタンドにつかまってよろよろと歩き、一番近いトイレの前まで行って帰ってこられた。めでたく尿管もはずされる。はずす時にモレたらどうしよう、と思ったが、特に違和感もなくあっさり抜けた。弾性ストッキングも脱ぐ。
ガウンから普通の病衣に着替える。Dさんが熱いタオルを持ってきて、身体を拭いて着替えさせてくれた。さっぱり。病衣って最初はサイズでかくて嫌だったけど、術後はこのゆったり感がたまらなく安心する。

PM12:00

昼食。流動食。重湯と、具なしのみそ汁。スプーンなんぞいらないくらいサラサラの重湯だったが、軽くムカつきが出て全部は飲み干せず。
午後はゆっくり歩いて何度もトイレに行った。念のため点滴スタンドは残しておいてくれたが、つかまらなくてもなんとか歩けた。尿をためておく感覚が弱ってるのか、トイレ近い。それも歩いているうちに普通の間隔に戻っていった。近くのトイレが使用中だと少し遠いトイレにも歩いた。歩くたびに足元はしっかりしてくる。ウトウトする眠気も次第に薄れていった。

PM5:00

思い切ってデイルームまで往復する。それで自信がついて、一気に元気になる。
べたべただった顔を洗い、気分もさっぱり前向きに。

PM6:00

E先生登場、お腹のドレーンを抜いてもらう。痛みはなく、「にゅーーっ」という感触のみ。長いもんが入ってたなぁとびっくり。「明日は今日の3倍歩いてくださいね。歩けば歩くほど早く回復します」と言われた。すべての管がとれたことでますます気分が良くなり、夕食は食堂でとった。重湯と具なしみそ汁だから、1分で飲み干せたけど。

PM7:00

お茶ばかり飲むので、夫にペットボトルのお茶を大量に持ってきてもらう。
少し風邪の症状が出てきた。夫のがうつったか、手術時の気管挿入のせいか。お腹の痛みをがまんしながら、どうにか鼻をかむ。
肩が痛いので、廊下をガツガツ歩いた。お腹に入れた炭酸ガスのせいで肩がズキズキ痛むけど、歩いてるとげっぷになって抜けて楽になる。ひとつ心配なのは、まだ下からのガスが出ないこと。出ないとお腹がはってたいへん苦しいらしい。腸はキュルキュル動いてるから、いまにも出そうなんだけど出ない。
下からの出血はなし。かわりに、検査で使ったインディゴブルー液がさかんに出る。鮮やかな青色でぎよっとするけど、案外違和感ないのは、生理用品のコマーシャルで青色の液体見慣れてるからかもしれない。

PM9:00

消灯だが、昼間ウトウトしすぎたせいかちっとも眠くない。夜中から何度も咳き込んで、お腹が辛かった。一晩中ほとんど眠れなかったと思う。
明け方、待望のガス。その後はいたって順調。