「作品番号第獣番」

オケメンバーによる木管五重奏コンサートのチケットをもらった。プロのクラ奏者の演奏が聴けるなら、と出掛けたけど、着いた時にはもう始まっていて、お目当てのクラリネットソロ曲には間に合いませんでした。「あと30秒早かったら入れたのに」と係員に言われ…ロビーで聴いたけど、スピーカー越しだから生音とはぜんぜん違う。無念。
次の曲からホールに入れてもらえた。フルート・オーボエクラリネットファゴット・ホルンの五重奏+ピアノ。小難しくない、知っている曲が多くて楽しめました。演奏技術はもちろん上手だけど、曲の合間のおしゃべりは慣れてないみたい。


すごくおもしろかった曲がひとつ。

「作品番号第獣番」ルチアーノ・ベリオ作曲

“第獣番”とは何事?と思ったら、原曲のタイトルは「Opus No. ZOO(作品番号動物園)」詩人の谷川俊太郎氏が第獣番と訳したそうです。作曲者の奥さんが作った詩も谷川氏が日本語に訳していて、これがとてもすてき。リズミカルな言葉でユーモアと風刺がきいていて、「マザーグース」みたいです。プログラムと一緒に配られたので詩を見ながら演奏を聴きました。
動物をモチーフにした4つの曲からなり、5人が演奏しながら同時に詩も朗読するのです。数小節の休みの間にセリフを言いながらお芝居もし、動物の鳴き真似をしたりパフォーマンスしたり。で、また演奏して。演奏とおしゃべりが違和感なく一体化してお見事!これ聴けただけでも来た価値あったな。他の曲もよかったです。