佐藤可士和氏講演会

青年会議所の公開例会に初めて参加。
サラリーマンが多いかと思ったがそうでもなく、見るからにデザイン系の人・学生・経営者っぽい人までさまざま。
カーンというJCゴングに始まり君が代、JCソング、JCIクリード…と続く進行を新鮮な思いで見守る。高校生のクスクス笑いも聞こえたが、タダで例会に参加させてもらっておいて失礼な話だろう。気持ちは分かるんだが。


可士和氏の話は流れるように流暢で聞きやすく飽きさせず分かりやすく…休みなしの1時間半強、聴衆を引き付けていた。聞き手に身近なユニクロセブン&アイでの仕事を紹介し、物事を解決していく思考こそがクリエイティブだと。
たいがいこういうのはスライドなどで仕事を紹介するだけで終わりがちだが、終わりにきちんと演目に沿ったまとめを述べ、事前に受け付けた質問にも誠意をもって答えていた。時間を超過することもなかった。


終了後、私の回りの聴いた人全員が「良かった、おもしろかった」と言っていた。高いお金を払う講習会よりよほど為になったと。「映画をみているようだった」という人も。とにかくスケールのでかい仕事を次々展開し、それがことごとく成功していくのだから聴いているほうも気分が高揚するのだろう。


講演会のあと、マネージャーである奥様の著書を借りて読んだ。こういう講演会でも「佐藤可士和」がどう見られるべきかは計算されているようで、事実聞き手は私も含めて「可士和すげぇ−!」となっている。(仕事内容がすげぇのはもちろん、本業ではないであろう講演会への姿勢に)ブランディングとやらの成功例をまざまざと見た思いがした。いい刺激になった。


全く個人的には、今後ユニクロが日本国内でどのようにイメージ転換をはかるのか興味をもって見守りたい。しまむらと並べることに違和感を感じるように少しはなりつつあるが、まだまだ。(ここが地方だからそう感じるのかもしれないけど。最寄りのユニクロの看板はまだ旧ロゴマークだった。)