親知らず抜歯

抜歯当日の昼食、最後だからしっかり歯を使っておこうと思ったが、よく考えたら上しか生えていないから使いようがない。何の役にもたたない状態で長年そこにいたわけか。そして虫歯になって抜かれるのか。気の毒な。

先に抜歯を済ませて頬が腫れた同僚にいろいろ聞かされたが、あまり緊張せずにいた。しかし仕事が終わって歯医者に向かう途中お腹がきゅーっとなり、着いたらすぐトイレに駆け込んだ。手には汗。

呼ばれて診察台で口をあけ、なんかチクッとして麻酔をうたれた。そして親知らずのレントゲン撮影。戻ってしばらく麻酔がきくまで待つ。だんだん頬のあたりがしびれてくる。
でも思ったよりソフトな効き加減で、はよもっとしっかりガッツリ効いてくれ!と祈る。


5分ほどで先生がきて、麻酔の効きを確認。ツンツンカリカリされるが痛みは全くない。ちょっと離れた場所をつつかれると痛みがある。大丈夫か。
そして、「ちょっと引っ張りますねー」とおもむろに頬を引っ張られ、力を込めて歯を押された。
ごきごき、ぼりり…
…って、歯を脱臼させているでしょう!!ひぃ−ーー
痛みはないよ、全く痛くないけど、感触と音で分かる。いや〜〜

次にゴツめのペンチらしきものが口に入り、ひょいっと出され、「はい、おわりましたー」
え。ほんと?もうおわり?
抜いた穴に脱脂綿をつめられ、終了でした。所要時間10分〜15分くらい。想像以上のあっさりさ。抜いた歯はもらえなかったし、見せてももらえなかった。頼めばくれたのかもしれない。


その日は脱脂綿をかみしめて帰り、翌日ちょちょいと消毒してもらって完了。麻酔が切れてからじんわり痛む時もあるけど痛み止め飲めば全く問題なし。軽い違和感と血の味はまだ少しある。上の歯で、しかもまっすぐ生えててくれたからこんなに簡単で済んだのだろう。大きく口をあけることもなく、逆に「もう少し口閉じて」と何度も言われるくらいだった。

反対側の歯でごはん噛むのも平気だが、(抜いた方使ってもいいんだけど穴にゴハンつまりそうで嫌)口半分しか使わないと味も半分しか感じられないようだ。このぽっかりあいた穴が自然に塞がるってすごいね。