ウエストサイドストーリー

ブロードウェイ・ミュージカル WEST SIDE STORY
トニー:ブライアン・ヒッソン
マリア:ジュリー・クレイグ
アニタ:ヴィクトリア・ハミルトン・バリット
ベルナルド:ガブリエル・カネット
リフ:スペンサー・ハワード

ブロードウェイ・ミュージカルというものを初めて観ました。日本公演も最終に近かったからか、気合の入った素晴らしいステージでした。入口に「マリア役キャスト変更のお知らせ」という張り紙があって、「主役がアンダーかよぉっ」とがっかりしかけたのですが、ほんとすみませんでした。本来の役者さん観たことないけど、この人のマリアで良かった!と思いました。休憩時間/帰りにパンフレット買う人多かったから、だいぶ好評だったんだと思います。
開演前のオケピから「HAHAHAHAHAHAHA」ってアメリカーンな笑い声が聞こえたり、ゴジラのテーマを演奏する人がいてもはやブロードウェイなかんじ。日本人の仕業ではない気がする、ゴジラ

良かったシーン。5重唱+コーラスの『クインテット』。歌もセットもすっごい迫力です。舞台の左右に字幕スーパーがあって、2人分までのセリフならそこに表示されるんだけど、3人以上になると字幕ナシになりました。『トゥナイト』『アメリカ』『アイフィールプリティ』『クラプキ巡査への悪口』等、歌は全部良かったかな。ダンスは、映画にはない『白いバレエ』のシーン。ジェット団とシャーク団は一目で見分けがつくような服装なのに、ここだけは全員白で区別がつかず、みんなで踊ってる。2人の理想・争いのない夢のシーンなんですね。そこへ、死んだリフとベルナルドが無表情で現れる。白い服の胸元とお腹に切り裂きがあるのが見えて、そこから一気に現実の世界に引き戻される。このお話はラブストーリーってだけじゃなく、世界中で起こる紛争のことも重要なテーマなんだなと。

映画は好きで、サントラもよく聴いたんだけど生は良いです。迫力が違うし生きてる感じがする。ラストでマリアが銃を持って「初めて人を憎むことを覚えたわ!」と叫ぶ。そのあと、映画だと「おしまい。」なんだけど、舞台見てたらマリアはそのあと強く自分の人生を歩んでいったんじゃないか…と思えました。