劇団四季 オペラ座の怪人
出演者 オペラ座の怪人:村 俊英 クリスティーヌ・ダーエ:西 珠美 ラウル・シャニュイ子爵:北澤裕輔 カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹 メグ・ジリー:荒井香織 マダム・ジリー:戸田愛子 ムッシュー・アンドレ:寺田真実 ムッシュー・フィルマン:小泉正紀 ムッシュー・レイエ:喜納兼徳 ムッシュー・ルフェーブル:林 和男 ジョゼフ・ブケー:岡 智 電通四季劇場 [海]
やっと観劇できました。海劇場は割とこじんまりして良い感じ。満席、初見のお客が多いようでした。席は2階前列中央。役者の表情までは見えなかったけど舞台装置全体はよく見え、初見としてはまずまずだったと思います。オペラグラスは使わず。
- ファントム村さん
歌声はちょっと予想とは違い、オペラっぽいけど演歌調というか…あと、怪人の出番って意外と少ないのね。かっこ良い印象より、必死にがんばるけど報われない哀愁ただよう怪人の印象が強かった。「クリス、ついてってあげなよ!」と心配になってしまうくらい。(映画のはかっこよく作りすぎだから、これが本物なんだな〜と思った)ラスト、クリスティーヌにキスをされて「抱き締めたいのを必死に堪えてる」手をわしわし動かす演技がちょっとコミカルながらも泣けた。
- クリスティーヌ西さん
まだクリステビュー2週間ですが、とにかく力強い。歌声は大変好みでした。カデンツァもばっちり。韓国の方らしいですが訛りなどは気にならなかった。ただ、心の葛藤や感情までは伝わってこなかった。ラウルよりもファントムよりもたくましく見え、最後にはファントムの歌声すらかき消すようなクリス。守ってやる必要なし!うつむいた怪人よりクリスティーヌのほうが背が高い。
一人称が「あたし」なのは、原作の創元推理文庫に準じているからかな。実際聞くと違和感ある。
- ラウル北澤さん
良くも悪くもあまり印象に残らず。戦隊もののヒーローのお兄さんみたいだった。あ、でも、ファントムとクリスティーヌがキスする間、グッと顔をそむけて感情を堪えている姿はかっこよかった。
- その他の役者さん
フィルマンの声がこもって聞きづらい。あと、新聞投げ惜しい。がんばれ。メグはちょっとキンキンしすぎ。「お稽古ばっかり!」もやりすぎ。悲鳴はお見事。マダムジリーは威厳がいまひとつだった。カルロッタはGOOD!
- 歌詞
日本語歌詞はやはり違和感あり。聞き取れない部分も多く、映画を思い出して「こんなことを言ってるんだろうな」と想像しつつ見た。プリマドンナの7重唱なんてちんぷんかんぷん。
- 舞台装置
シャンデリア上昇は「よっこらせ」て感じでしたが、プロセニアムアーチが浮かび上がる所は鳥肌ものでした。マリア・ビヨルソンってすごい。せり上がり燭台も幻想的。目まぐるしく変わる仕掛けはほんとに見事でした。目が離せない。
- オーケストラ
金管が非常に弱く不安定。ハデに音ははずさないけど、せっかくのメインテーマが迫力なかったり、逆に歌声をかき消してしまったり。2幕頭のアントラクトと最後の「追い出しメドレー」は良かったです。お客さんがオケピを取り囲んで覗いてたのがおかしかった。
- カーテンコール
短かめ。もう1回〜と思って拍手してたのに、ぱらぱらとみんな止めてしまってそれっきりだった。
- 休憩
20分。女子トイレの行列がすごい。あと売店のコーヒーはぼったくり。
- 比較
2回目の連れによる比較。ファントムはやはり高井さんが上、クリスティーヌ/ラウルは今のキャストのほうが歌上手い。
- おみやげ
饅頭はないけど「四季クッキー」はあった。カルロッタ喉飴はないけどふつうの喉飴はあった。私が買ったのはハンドタオルとストラップ。ハンドタオルはのっぺりした仮面のアップリケが笑える。
- オマケ
1幕ラスト、天使像の上で愛の裏切りを嘆くファントム。「あっあっ、退学になる!退学!やばいって!」笑いをかみ殺してしまいましたよ。誰のせいとは言いません。「けして〜許しはしないぞ〜♪」ガッシャーン。
- 総括
面白かった。もう1回見たい〜!1回じゃよくわからん…